お車をただ単純に売却するだけなら『買取り』の商談となりますが、買換えの場合は『下取り』に出される方が大半ですよね?
窓口が一つで済むから面倒じゃないとか、付き合いのある車屋から買ったからそのまま下取りに入れたというケースが大半でしょうね。
ちなみに、ディーラーが下取りする場合は二つのパターンがあります。
- ①下取り価格をそのまま提示。
- ごく一般的なパターンで、査定額100万円ならそのまま提示するパターン。
- ②下取りと値引きをゴチャ混ぜにして提示。
- このパターンで提示されるとお客様は損するケースが出てきます。ちなみに、この場合も二つに分かれます。
一つは、値引きの条件が厳しいお客様に対し、下取りの値段を値引きに振り分けるパターンです。
<例1>
ディーラーの条件提示が、値引き20万円・下取り80万円だったとします。
下取りの値段は一般の方はあまり知らないから、想像よりも高かったら値引き交渉に集中するようになります。
そこでディーラーが最終提示した金額が、値引き30万円・下取り80万円として。
10万円のアップを勝ち取ったあなたは『10万円得をした!』とメデタしメデタし・・・と思うかもしれませんが、実は下取り車の価値が100万円だったとしたら?差額の20万円のうち10万円を値引きに回して30万円引きに見せかける手法ですね。
しかもディーラーとしては余力10万円残して・・・見積りを取る際は下取りがある場合と無い場合の二つ見積りを取ると誤魔化しが効かなくなるので、キッチリと値引きを引き出すことが可能です。
<例2>
高級車ディーラー等で有るパターンで、自社ブランド車の価値を下げたくないから新車値引きを余りしない場合。例1と逆で、値引きは少な目、値引き分を下取り価格に上乗せするパターン。これをやられると買取会社はお手上げですけどね(苦笑)
で、結局どっちが高いんだ!?
『買取りだけなら下取りよりも安いんでしょ?』と時々質問を受けるのですが、『下取りより確実に安いなら当社は10年以上営業していません』と答えます。
一番下取りするケースの多いディーラーの場合、仕入れ値が高すぎて損益を出した場合は仕入れ担当者自身の査定に響くのでリスクは負いません。
また、昔のイメージでは自社ブランドは高く買うというパターンも有りましたが、最近では同じ様な車が一杯あっても在庫リスクが高くなるだけと考えるのか、無理には仕入れなくなっていると思います。
ただ特定の車種は高かったり安かったりというメーカーさんもありますね。 正直どっちが高いかってことはないです!キッパリ(バカ正直でしょ?)
だから取り敢えず査定させてください!
どっちが高く買うかっていうのは、仕入れ担当者の好み次第!? 案外、これもアリです(笑)
特に当社のように小さな会社で、私の様な車変態(良い意味でですよ!)の場合、人が乗っていない車が意外と好きだったりします。
また、売れ筋でないけどオーソドックスなセダン系も好きなんですよね〜。
そういう車って在庫リスク高いんですけどね(汗)あ、勿論売れ筋の車も大好きです!(笑)
唯一嫌いというか無理してまで買いたくない車は、特定の車種ではなくボディに傷が多すぎて、更に室内もクリーニングしようのない程に汚い車のみです。
入ったらすぐ売れる相性の良い車だったり、条件良いのに何故か売れない車種っていう相性の悪い車があったり、商売って面白いです!
大手は高くて安心!?
高く買うから一杯買い取れるんでしょう?そう思っちゃいますよね?
製造業の場合、スケールメリットとかロット数の違いで原価を安く抑えたりが可能だったりするのでしょうけど、中古車の買取価格を決めるのって、相場を読み、どれだけリスクを取るかです。大手だからオークションで高く売れるとかはありませんから!(懐かしのギター侍みたいですね)
全国の相場をリアルタイムに把握してとか言いますが、インターネット時代のこのご時世、ウチでも把握出来ますので見てる情報も条件も同じ!また、大手販売会社は直売するから中間マージンをカットして高く買います!なんて言いますが、結局のところオークションで100万円で買える車を120万円とかで買う会社はないので、大手も零細企業も条件は一緒ですし、大きいところほど人件費などの経費はかかります。
だから、大手で査定してもらっても直ぐに売らないで当社にも寄ってください!
今なら買い手がいるから○○万円で取ります何ていう話はその場で即決させる為の大手買取会社のマニュアルですからね!
『あ、でもFORZAさんって展示場ないのにどうやって売るん?』と思った方・・・